2020年東京オリンピックとCES2014

Jan 12, 2014     小泉 耕二   0 Comment     オリンピック

CES2014とは?

CES2014

毎年1月はラスベガスで世界最大の家電ショーであるCES(Consumer Electronics Show)が開催されます。

CESとは、ご存じの方も多いと思いますが、全米家電協会(CEA:Consumer Electronics Association)が1967年から年1回開催している、家電・情報・通信・エレクトロニクスに関する総合展示会です。

2000社を超える参加企業と10万人を超える来場者を数えるアメリカ最大にして世界最大級の展示会であり、過去にはビデオカメラやCDプレーヤー、プラズマテレビなどが世界で初めて公開されたことから世界中の注目を集めています。

ここ数年は、マイクロソフトの撤退、それに代わるサムスンやLGといった韓国勢スマートフォンプレーヤーの台頭といったところが目立っていました。

今年は、

  • ウェアラブル
  • 3Dプリンタ
  • 進化したスマート連携

といったところが注目されておりました。

2020年、東京オリンピックに向けて

あとわずか6年後に迫った東京オリンピック、今年のCESで発表された技術の中でも、使える技術は多いです。単なる技術レポートではなく、2020年くらいのそう遠くない将来を見据えた社会を想像しながらCES2014を見ていくことにします。

これを読むと一般のCES2014関連ニュースのような技術起点ではなく、2020年ころの社会がどうなっているか?をイメージすることができます。

東京オリンピックは様々な国の外国人がやってくる

様々な国から外国人がやってくるということは、当然交通、宿泊、飲食といった様々な場面で言葉の問題が発生します。やってきた外国人や、いろんな会場や自宅でオリンピックを見る際、どういう技術が使われていくとよいのでしょうか

様々な日本語の掲示板を自国語に翻訳!?

GoogleGlass的なもの

Google Glassという製品が、Google社から発表されてしばらくですが、今年のCESには本家本元のGoogle Glassは展示がなかったのですが、そのようなものはすごくいっぱいありました。大抵は、カメラがついていて、目の前のスクリーンに画像がうつるくらいのものでしたが・・・

情報はといえば、動画やメールのメッセージなどを見ることができるのだが、明るいところではみずらいなど課題も多いという印象でした。

そんな中、書籍をメガネで撮影しつつ、指で文章をなぞると同時通訳して骨伝導で訳した文章を耳から伝えるという優れものがありました。

2020年にオリンピックを迎える東京としては、多くの外国人観光客に対して翻訳サービスを提供しなければならない。

ところが、既存の掲示板ですべて変えていくのは難しいでしょう。

そこで、この技術を流用することで、すべての掲示情報を翻訳することなくユーザがつけているメガネを通してユーザの自国語に変換するということが可能になりそうです。

ウエアラブルグラス

具体的なイメージとしては、ユーザがつけているメガネのカメラがとらえた文字情報(たとえば駅の駅名)を指でなぞると、自国語に直して、骨伝導技術をつかって耳に情報が入ってくるということができそうです。

スマートフォンのカメラと、ARという技術を使うと、実際の空間の上に文字情報を重ねることもできると思うのですが、その問題はすべての日本語文字情報に対応した各国語情報を登録しなければならないという途方もない作業となることが想像されます。

それに対してこの技術は、指でなぞった文字情報を翻訳して音にして伝えるというシンプルな翻訳機能を最新技術をつかって利用する形になるので、ユーザにとってとても直観的であるだけでなく、情報提供者はなにもしなくてもよい、という大きな利点があります。

このカメラ付きメガネを空港などで貸し出すサービスをやれば、かなりの利用が見込めそうです。

壁全面をディスプレイにして競技を楽しむ

ディスプレイを曲げてみたり、大型化したり、4K技術により高精細にしたりという、ディスプレイの改良も多く展示されていました。

中でも目を引いたのが、壁一面に張られたディスプレイです。

何のことはない、昔からできたと思うのですがこれに高精細の技術がくわわったこと、多少の曲面には曲げて対応できることから、用途に広がりがでたと思います。

たとえば、駅の壁一面にディスプレイをはって、100m走を横からとった映像を流すとします。

選手は、自分の横をすごい速度で走り抜けるのです。

テレビでは決して得られないし、ライブで競技場に足を運んだとしても横を走り抜ける体験はできないはずです。

そこにはライブを超えた体験が待っていると思われます。

CES2014

・・・と思っていたら、2011年にアシックスがニューヨークでトライしていたみたいですね。。。

ただ、このアイデア、狭い日本でもやろうと思うと曲がる技術ってとても面白いと思います。

3Dプリンタで3Dグッズを作ってオリンピックを盛り上げよう!

3Dプリンタと一言で言っても、プリントするほうも大事ですが、3Dスキャンしたりデータを作ったりする技術も大変なものがあります。

実は、この分野非常に面白くて、完成度の高いスキャナ、プリンタを作っている企業が出てきていてまさに今年から普及しだす技術となるでしょう。

ces2014
ces2014
ces2014

一躍時の人となった選手をスキャンして、プリンタとして出力する。という利用がすぐに思いつきますが、実はプリントするには結構な時間が必要でコピー機でプリントアウトするような手軽さはまだありません。

ただ、食品をつかってプリントアウトしたオブジェクトをウエディングケーキに乗せるといったことはすでに始まっており、小ロットでの利用には非常に向いています。

そういう意味では、自家製の応援グッズがつくれたりといういまいちな想像しかつかない状態です。

実は、3Dプリンタの分野は同じ悩みを業界全体が抱えていて、作れることはわかった、すごい、でもなにを作ろうか?というところで行き詰っています。

一点もののアニメのフィギュアを複製するとか、ちょっと違法くさいことはわりとすぐに思いつくのですが、まったくオリジナルでゼロからというと案外3Dにしたいものがないことに気づくというのが実情です。

みなさんなら何を作りますか?

まとめ
CES2014で発表された技術のうち以下の技術は、2020年に向けて実用化されるべきである
翻訳サービスつきのカメラ付きメガネのアイデアは来日する外国人にとって有益な技術となりえる
まがる液晶を使えば、リアルタイムに世界記録保持者と一緒に走れる
3Dプリンタは技術は面白いが利用シーンがあまり思いつかない

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