1年目のコンサルタントの苦悩

Aug 21, 2014     小泉 耕二   0 Comment     おすすめ, コンサルティング

いいことだらけのイメージ先行が・・・

マッキンゼーやアクセンチュアのような、いわゆるコンサルティングファームに行こうとする若者は、

  • 成長できる
  • 経営層と仕事ができる
  • 高給取り

といったアグレッシブかつよいイメージをもって入社します。

一方で、三年以内に脱落していく人も多いことから、かなりのハードワークであると想像してても、入社前はどうにかなると思っているものです。

どういう点がハードなのか?について、自分の経験も交えながら書いていきます。

これを読むとコンサルティングという仕事をやるうえで大事なことがわかります。

キャッチアップ能力というがキャッチアップは難しい

コンサルティングファームはよく特殊だといいますが、どう特殊かはわかりづらいと思います。

具体的になにかを作るわけでもないし、偉くなるとなるだけ会議に交じっているだけでお金をもらっている人が大半になります。

大抵の人は、「そうなるにはどうしたらよいのか?」という疑問をもちます。

いろいろな要素があるとは思うのですが、私は「キャッチアップ能力」が一番大事だと思いました。

キャッチアップ能力とは、新たな局面におかれた時、周りはみんなその道のプロで話していることも専門的な場合でも、短期間で周りに追いつき、場を整理したり、結論を導き出したりしていく能力のことです。

今でこそインターネット上には情報が一杯で、本質的かどうかを気にしなければいろんな情報が手に入ります。

なので、情報のインプットには事欠きません。

もちろん、インターネット上の情報だけでよいはずもなく、書籍を読んだり、雑誌の特集を読み漁ったり、知人に顧客と同業の人がいれば根掘り葉掘り聞くし、実際に商品やサービスを買ってみたりもする。

そういった大量のインプットを1週間とか3日とか、下手すると明日顧客と会うという曲面までに行い、備えなければならない。

なにが網羅的なのか、なにが一般的なのか、なにが業界の常識で、なにが業界の課題なのか、そういったことの本質に気づくには通常相当な時間がかかるし、そもそも1年目のコンサルタントに情報を選別したり、整理したりするスキルはない。

こうなると一所懸命にやればやるほど情報の洪水に溺れることとなるだろう。

インプットした情報を整理し、アウトプットする大変さ

コンサルタントは、インプットした多くの情報を整理し、課題を明確にし、ストーリーと裏付けのもと解決していくということを毎日やっているのだが、ロジカルな整理能力や資料化するときの表現能力が高い人でなければ、この手の作業はとてもつらい。

先輩コンサルタントに、「何を言っているのかわからないよ」と一蹴されるからだ。

漫画で上司が、バサッと資料を投げちゃうあれです。

もう、ずいぶんな時間をかけて作った資料だから、一蹴されると本当にどうしてよいかわからなくなるものです。

何回もやられているうちに、先輩はどんな資料を書いているのか見せてもらったり、話している論理展開をなぞってみたり、真似してみたりしているうちにできるようになってくるのだけど、素直じゃない人はここもできないからいつまでたっても口だけ番長で、面白い仕事につかせてもらえない。

自分が大事にしていることがたくさんあるのはわかるけど、ここはひとつ自分をすててトライすると、地頭がよい人は割と簡単に「アウトプット」のやり方を覚えるものです。

上司や先輩がわかってくれないと思ったら

しばしば禅問答じゃないの?と思うようなやり取りを先輩コンサルタントとする場合があります。

「それはなぜなの?」「どういう裏付けがあるの?」「他の手段はないの?」と。

これは、人にもよるのかもしれませんが、大抵の場合論理展開の骨格がスキッとしているか、ちゃんと多面的に考察したのか、などを確認している場合が多いです。

なぜかわかりますか?

転職者で上司がわかってくれなくて・・・という多くの人が犯している過ちと同じ理屈だと思います。

上司や先輩はあなたと同じ時間をそのことに使っていないのです。

みんなヒマじゃないから、別の仕事をしている合間にあなたの面倒をみているわけですよ。

そうすると、すごい時間をかけて、一所懸命考えた話を目の前で繰り広げられたとき、上司や先輩は、話の前提も、検討も、考察もなしであなたのプレゼンの良し悪しを判断できるわけがないでしょう。

つまり、上司や先輩に作った資料を見せるときは、自分自身で「それはなぜなの?」「裏付けは?」・・・・とやった後に持っていくべきなのです。

初めの1年で学んだことで今も生活してます。

かく言う私も初めは散々でした。

自分ができることでも、ちゃんとできるの?と疑われてやらせてもらえなかったり、いちいち全部のチェックを先輩がしてくれていたものです。

しばらくすると、小ぶりの仕事を任されるようになりました。おそらく、先輩が「もういいんじゃない?」と上司に掛け合ってくれたのでしょう。

そうすると、前述するようなやり取りがほぼ常時発生しました。

会議に出ても同じです。

部署が違うと、見ているところが違ったりするので、もう顧客と話すのと対して変わらない感じです。

私が初めについたプロジェクトは問題プロジェクトだったので、主戦力の先輩コンサルタントは夜寝る暇がないくらいにいそがしい日々を送ってました。

それで、会議といっても遅れてくる人もいるから、なるべく短時間で自分のチームがやりたい主張を伝えて通すという習慣が身についていったのだと思います。

このスキルは今なお顧客と、部下と、先輩と、様々なコミュニケーションの場で活躍しています。

ギャップで悩んだら

コンサルタントは、確かに「成長ができて」「経営層と話ができて」「高給取り」です。

ただ、キャッチアップ能力が低い人に仕事が頼めないのです。

専門分野や、特別なスキル以前に、キャッチアップ能力の高さが問われます。

そのためには、広く様々なことに興味を持ち、いろんな年齢、経験の人と話、公平な見識の中に、自論を展開できるようにしていく習慣をつけることが大切です。

ぜひ、実業の中で活躍できる、素敵なコンサルタントを目指してください。

まとめ
コンサルタントには、キャッチアップスキルが重要
「なぜ?」「裏付けは?」「他の手段は?」ということを常に考える
様々な「コト」や「ヒト」に広く興味をもち、公平な見識のなかで自論が展開できる習慣をつける

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