フランスで感じたこれからの働き方

Oct 6, 2014     小泉 耕二   0 Comment     おすすめ, 働き方

エールフランスのストライキ

先日1週間ほどフランスとギリシャに行ってきたのだけど、ちょうど未曾有のストライキの期間とあってしまい、6本の飛行機のうち、3本がキャンセルされました。

旅行中にキャンセルがどんどん発覚するので、インターネットとつながっていないツーリストは、おそらく空港に行ってみてびっくりなんてのもあったのではないでしょうか?

今回のストライキは、エールフランスのパイロットが起こしたもので、エールフランス社が格安航空会社を買収したことで、給与格差のあるパイロットに自分の仕事が取られるのではないか?と感じて起こしたストライキだそうです。

びっくりしただけど、同じスキルでも所属する航空会社で給与格差があるのですね。

そりゃ、企業からすれば高止まりしている人より「同じスキルなら」安く雇える方がよいですよね。

一方で、守られていると思っていた自分の給料がある日なくなるかもしれないと思うとおちおち働いていられないというのもうなずけます。

夏休み期間はお店もお休み

ちょうど日本が夏休みの頃、友人がフランスに旅行に行っていて、パリを訪れた時のことです。

今では当たり前ということですが、バケーション期間中にパリ市街地に行くと、ガイドブックに掲載されているレストランはお休みだったといいます。

こんな話はいっぱいあって、空港で電光掲示板が壊れていて、特段アナウンスがないからと出発を待っていたら置いて行かれたとか。すでにチケットが取れているはずなのにいざ空港に行ってみるとオーバーブッキングだと言われ、普通に2時間後の飛行機なら500ユーロで買えるよと言われる。しばらくもめたら、なぜかチケットが取れて、乗り込むと空席まであったりとか。

正直、何が起きてもおかしくない働き方なのです。

ふと、自分が日本人だから「こんなのどうにかしている!」と思ってしまったのかと悩んでしまいました。

でも、感じた違和感はいわゆるグローバリゼーションの中で働くということからとてもずれているなと感じたことでした。

これを読むと、グローバリゼーションの中で働くということがどういうことかがわかります。

グローバリゼーションが実現すると、働き方は、これからどうなるのか?

今後、グローバリゼーションが実現するということは、究極、どこに住んでもいいっていうことなですよね。

もちろん法改正などいろいろ必要になるかもしれないですが。

今でもお金さえ持っていれば、タックスヘイブンといって税金面でかなり優遇するような国も出てきています。

香港、マカオ、シンガポール、ガンジー島、ジャージー島、 マン島、スイス、ルクセンブルグ、 モナコ、リヒテンシュタイン、ケイマン島、バハマヴァージン諸島、パナマ、バミューダ・・・

お金持ちはわがままだったり、忙しい人も多いから、こういう時間の遅れなどは許されない。行きたいときにお店が開いていないのもだめでしょう。

そうすると、チャンスをつかみたい貪欲な人は、どんどんお金の集まるエリアで働こうとする。

同じパイロットであっても、乗っている人がどういう人なのか?で賃金も変わるのではないでしょうか。

ファーストクラスに乗るような人が乗っている飛行機のパイロットは高い、LLCのは安いと。

給料を交渉によって高くするという時代は終わって、給料をもっと高くしたければ、「個人として」高いレベルのサービスを提供していくしかないという時代になるでしょう。

つまり、スペシャリスト職は、全員個人事業主で企業とは単年契約するような時代がくるはずです。

自分はどうするか?

ここまでの話は、パイロットのようなスペシャリスト職で、特別な訓練を受けなければならないし、誰でもなれるわけではないのに経済合理性から処遇を変えられてしまうという話でした。

もし自分がそんな特別な職についていないという人の場合はどう考えたらよいのでしょうか?

航空会社の例でいえば、オフィスの事務員や、予約係り、カスタマーサポートセンターの担当者などがこれにあたります。

そういう人は、もともと会社に属していて決められた時間で働き、サラリーをもらうというスタイルは変わらないと思います。

ただ、先ほども書いた通り、グローバリゼーションが起きることで、もともとフランスの会社だったからといって未来永劫フランスにオフィスが置かれるとは限りません。

経済合理性から言って、税制面から一番メリットのある国に本社が置かれ、人件費が安く言語対応能力のある拠点にサービスセンターが置かれるようになるでしょう。

もしかしたら、フランスにはフランス語のサポートデスクだけが残って、本社ビルはあったとしても中身は別の拠点で活動しているかもしれないという状況です。

こういう環境下では、サラリーを上げたいと切に思うのであればグローバリゼーションの中で自分の仕事がこれから他国の人に置き換えられても大丈夫なものなのか、そうでないのかをまず考え、置き換えがきかないような仕事を進んでやっていくことが重要になるのです。

まとめ
同じ職業でもグローバリゼーションの中で給与格差がでてくる時代がきている
一般職の人は自分の職がグローバリゼーションの中で他国の人にとってかわられる可能性を考えることが必要だ
スペシャリスト職の人は個人事業主のような感覚でよりよいサービスを自分の手で作り出すことが重要だ

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