コンサルティングの基本が学べる3つの本

もはや古典とも言うべき本の数々ですが、私の会社では今日ご紹介する本を使った、コンサルタントになるための勉強会を開催しています。

特に、「ロジカルシンキング」から「問題発見、解決」に関する書籍は、必読書なのですが、かく言う私は初めに読んだ時、意味がよくわかりませんでした

今から考えると当たり前の事かもしれないのですが、20代前半の、企業での事業運営経験や事業開発経験がない状態で、これらの本を読んでも思い当たる節がなく、しっくりこなかったからです。

そこで、アールジーンで、毎週水曜日の朝からやっている勉強会では、なるべくみんなの経験の中で、これらの本の例として思い当たることをシェアしてもらい、小泉が発展させ、みんなで追体験をする、という取り組みをしています。

どれくらいそれで「しっくり」来ているのか、わからないところもありますが、この手の概念を説明するような本では、身近な例をあげながら読み進めるのが一番良いのではないかと思ってます。

ロジカル・シンキング

論理的な思考と構成のスキルをつくるということで、マッキンゼーの方が書いたほんです。すでに30万部を超えているということで、多くのコンサルタントが手に取った本だと思います。

この本、とてもおすすめなのですが、事例が古いのと、掲載されているケースに思い当たる節のない方は読んでいると辛くなるかもしれません。

ある程度ロジカルシンキングを求められ、論理構造を作ろうとしたことがある人が読むとグッと来る内容かもしれません。

問題発見プロフェッショナル「構想力と分析力」

「課題を解決する」と割と気軽に言う方が多いのですが、そもそも「課題とは何か」を定義することはとても難しいのです。正直、正しく「課題を設定」することができれば、ほとんど解決できたも当然とも言えます。

多くの課題解決の場面で、ヒヤリングを行う時、話を聞いた方が、部長なのか、課長なのか、製造部門なのか、設計部門なのか、といったことで大きく左右するものです。

さらに、「すごく仕事ができる」と言われている人に話を聞くと、実は属人化していて、仕事を握っている人であったということもしばしばです。

ヒヤリングした内容から、課題を正しく捉え、本来あるべき姿を定義するという流れを細かく解説してくれている本です。

問題解決プロフェッショナル「思考と技術」

問題解決プロフェッショナルは、前述した問題発見プロフェッショナルの続編です。

当社ではまだここまで勉強会が進んでいないのですが、2冊合わせて読むと、課題の設定からあるべき姿の定義、そして解決に至るまでを理解することができます。

「ゼロベース思考」「仮説思考」「MECE」「ロジックツリー」などおなじみのツールが登場するので、「ロジカル・シンキング」一冊で終わるという考え方もありますが、個人的にはこの3冊は、自分が少し成長したなと感じたときに、振り返りで読むと、すごく腹落ちしてきます。

この3冊がすべて腹落ちするレベルになれば、コンサルの基本はできたと思っても良いでしょう。

今回は、コンサルタントの基本スキルとなる、ロジカルシンキングができるようになり、問題発見から解決までを一通りできるようになるための必読書を紹介しました。

まずは、これらの本を読んでみて、スラスラわかるならよいのですが、たとえわからなくても気にする必要はなく、仕事を通して理解していけば良いのではないかと思います。

問題解決のスキルは、コンサルタントでなくても、どの企業においても必要なスキルですので、これらの本を通して地力を鍛えてください。